2006年12月23日土曜日

2503 キリンビール(株)

BS


サッポロ、アサヒと違い、総資産が増加しています。


PL


売上、利益ともに右肩上がりの傾向。


CF


悪くないと思います。


ROE



PBR 1.92
PER 34.25
PSR 1.12
EV/EBITDA 9.82
配当利回り 0.84%
株主資本比率 50.19%
ROA 2.81%
ROE 5.60%
ROIC(時価) 3.52%


3社3様と言えるほど違ってはいませんでしたが、面白いと思いました。

2502 アサヒビール(株)

BS


こちらも少しづつですが、バランスシートが年々小さくなっています。
流動比率は100%以下。


PL


売上、利益ともに右肩上がりの傾向。


CF


安定しています。営業CFで設備投資と借金返済をまかなえています。いいですね。


ROE


回転率、利益率ともにサッポロホールディングスよりいい値です。


PBR 2.05
PER 21.12
PSR 0.64
EV/EBITDA 8.28
配当利回り 0.90%
株主資本比率 37.34%
ROA 3.63%
ROE 9.72%
ROIC(時価) 4.67%

サッポロホールディングスは財務諸表の数字から苦しんでいる姿が伝わってきましたが、それに比べると、アサヒビールはなかなか頑張っている感じがしました。

2501 サッポロホールディングス(株)

今回はビール業界。


BS


株主資本はあまり変わらず、総資産が減っています。
中でも固定資産の減少が目立ちます。資産のリストラ中でしょうか。
株主資本比率が低く、流動比率も良くない。売掛金の回収は短期間で可能と考えられるので、問題ないのでしょう。


PL


売上、利益ともに安定していません。
ビール業界は課税ルールがコロコロ変わっていますからね。大変です。


CF


03、04年の投資CFがプラスです。BSを見ると、その期の固定資産が低下しています。資産のリストラが数字に表れています。
営業CFは安定してプラスです。
設備投資をあまりしていないようですが、発泡酒、第三のビールなど新製品の開発は既存の設備で可能なんでしょうか。


ROE


利益率が低いですね。
資産をせっせとリストラしていますが、その割りに回転率の改善がいまいちです。


PBR 2.29
PER 127.68
PSR 0.59
EV/EBITDA 12.59
配当利回り 0.72%
株主資本比率 19.76%
ROA 0.35%
ROE 1.80%
ROIC(時価) 1.34%

2006年12月22日金曜日

4517 ビオフェルミン製薬(株)

BS

安定的な規模拡大。流動比率、株主資本比率が高い。
ちなみに「現金同等物 > 総負債」です。
研究開発などに費用がかかるため、現金が必要なのでしょうか。よく武田薬品はキャッシュリッチだと書かれた記事を目にしますが、製薬業界の特徴ですかね。


PL

売上の変動に利益が影響を受けていません。不思議。


CF

営業CFが毎年ほぼ一定。こんなのは初めて見ました。
利益が一定なのと矛盾はありません。


ROE

回転率が低すぎですが、その代わり利益率がいいですね。


PBR 2.10
PER 36.33
PSR 4.42
EV/EBITDA 17.15
配当利回り 1.56%
株主資本比率 79.15%
ROA 4.58%
ROE 5.79%
ROIC(時価) 2.81%


売上に利益が影響を受けないという、不思議な会社です。
営業キャッシュフローも変な動きをしていないので、恣意的に作られた決算書ということもなさそうです。

4512 わかもと製薬(株)

前2回は飲料でしたが、次の2回は乳酸菌を扱った製薬会社です。


BS

毎年、微増。流動比率、株主資本比率ともに高い。


PL

売上は右肩あがりの傾向。
07、08年の予想は違和感あります。売上、営業利益が増加に関わらず、純利益が低下。


CF

毎年、営業CFがプラスなのはいいですね。
ここ数年はフリーキャッシュフローもそこそこでているので安心かと。


ROE

回転率が低い。


PBR 1.46
PER 42.22
PSR 1.72
EV/EBITDA 14.77
配当利回り 0.98%
株主資本比率 75.66%
ROA 2.61%
ROE 3.45%
ROIC(時価) 1.89%

2591 カルピス(株)

BS

こちらも安定的。規模はヤクルトの3分の1程度。


PL

波がありながらも、傾向としては右肩あがり。
01年は純利益がなんとか黒字(無理やり益出しした感もありますが)。復活中でしょうか?


CF

営業CFはプラスを維持。フリーキャッシュフローにはかなりのばらつきがあります。一年おきに、大き目の設備投資をしているようです。


ROE



PBR 1.45
PER 17.65
PSR 0.64
EV/EBITDA 7.65
配当利回り 1.22%
株主資本比率 56.60%
ROA 4.64%
ROE 8.19%
ROIC(時価) 4.05%

復活中のためか、安定感に欠けます。
そういえば、ここ数年、カルピスを飲んだ記憶がありません。

2267 (株)ヤクルト本社

数回に分けて、乳酸菌関係の企業を分析してみます。


BS

着実な拡大。財務的な不安もなし。


PL

多少、波はありますが、ゆるやかな成長。


CF

営業CF、フリーキャッシュフロー(オーナー利益)ともに、プラスを維持。


ROE

ROEは低いです。


PBR 2.73
PER 37.71
PSR 2.21
EV/EBITDA 16.76
配当利回り 0.44%
株主資本比率 67.16%
ROA 4.87%
ROE 7.25%
ROIC(時価) 2.24%


安定期の企業という印象を受けました。

2006年12月20日水曜日

2217 モロゾフ(株)

BS


ほとんど変化がありません。


PL


V字回復という感じです。
時期によっては、売上と利益が連動していないという、不可解な現象がここでも見られます。
この場合は、効率化が進んだという判断も出来そうです。


CF


営業CFが急増。やはりV字回復か?


ROE



PBR 1.10
PER 76.41
PSR 0.51
EV/EBITDA 13.05
配当利回り 1.41%
株主資本比率 57.65%
ROA 0.83%
ROE 1.43%
ROIC(時価) 1.92%

なんとか利益を出している状態なので、PERは高い値になっています。

2208 (株)ブルボン

BS


特に突っ込みどころはないです。


PL


営業利益率の改善が著しいのですが、純利益率はそれに比べるといまいち。


CF


営業CFは安定していますが、設備投資の必要があるため、株主の取り分は少ない。


ROE



PBR 0.82
PER 22.05
PSR 0.20
EV/EBITDA 3.16
配当利回り 1.13%
株主資本比率 45.87%
ROA 1.72%
ROE 3.74%
ROIC(時価) 6.39%

2206 江崎グリコ(株)

BS


05年までバランスシートが小さくなってきていました。
株主資本は変わらないので、借金を返していたようです。


PL


やはりというか、波があります。
売上が低下しているのに、利益が上がっています。
そんな極端に利益率が改善できるものなのでしょうか。


CF


毎期、安定した営業CFを得ています。やはり設備投資は欠かせません。
この業界は営業CFを得られなくなったら、落ちるのも早そうです。
キャッシュがない → 製品開発ができない → 競争から脱落


ROE


ROEの低さは、この業界のお約束ということで。


PBR 1.47
PER 33.08
PSR 0.68
EV/EBITDA 10.74
配当利回り 0.80%
株主資本比率 58.27%
ROA 2.59%
ROE 4.44%
ROIC(時価) 2.32%

2006年12月19日火曜日

2204 (株)中村屋

BS


株主資本は毎年微増。
03、05年に固定資産が少し減っています。


PL


明治、森永に比べて変動が少ない印象を受けます。
営業利益の割りに、純利益はなだらかです。決算書を恣意的に作ってる?と勘ぐりたくなります。


CF


03年は投資CFがマイナス。設備投資もあまりしていないようなので、このマイナスはなんでしょう?
固定資産が前年より減っているので、資産を売却した場合、普通は投資CFがプラスになるはずです。
(設備投資額=営業CF-オーナー利益)
05年は投資CFがプラスです。固定資産減少とつじつまがあいます。


ROE



PBR 1.52
PER 26.34
PSR 0.78
EV/EBITDA 11.51
配当利回り 1.75%
株主資本比率 51.06%
ROA 2.94%
ROE 5.75%
ROIC(時価) 3.13%

2202 明治製菓(株)

菓子業界を見ていきます。


BS


あまり変化はありませんが、徐々に増加傾向。


PL


バランスシートと違って、業績に波があります。
売上と純利益があまり連動していません。不思議です。

CF


設備投資に積極的です。現金を稼いでも、使われてしまったら株主の取り分はありません。


ROE


回転率はかろうじて1倍をキープ。利益率も低い。
普通、回転率と利益率はトレードオフの関係になりやすいのですが、両方低いのがこの業界の特徴でしょうか。


PBR 1.43
PER 41.70
PSR 0.57
EV/EBITDA 10.85
配当利回り 1.20%
株主資本比率 45.30%
ROA 1.55%
ROE 3.42%
ROIC(時価) 2.41%

来期予想は増収減益のため、PERは高めにでています。

2201 森永製菓(株)

BS


大きな変化はありません。05年まで流動比率が100%以下でした。


PL


結構、波があります。


CF


営業CFが徐々に増加。設備投資は毎年行われています。


ROE


回転率、利益率ともに低い。


PBR 1.41
PER 18.21
PSR 0.46
EV/EBITDA 10.68
配当利回り 2.08%
株主資本比率 42.34%
ROA 3.27%
ROE 7.73%
ROIC(時価) 5.19%