2007年3月23日金曜日

7952 (株)河合楽器製作所

BS

資産リストラ中といったところです。
05年から株主持分が増加。利益が出始めたのか。
四季報を見ると、ゴルフ場経営をしていたようです。現在、撤退。
バブルに踊った典型的な企業ですね。楽器屋がゴルフ場経営とは笑えます。
バランスシートを見た限り、まだその傷が完治していません。恐ろしい。


CF


03年は異常値でグラフが見にくいので、それ以前を消したものものせておきます。
余裕資金は借金返済に回しているようです。
投資CFが毎期プラス。資産売却継続中。
02年を除き、営業CFが毎期プラス。
03年は極端に額が極端に大きいため、有報を見ました。売上債権の減少とあります。

有報からの引用:
債務超過に陥った持分法適用会社の債務超過額については、当該会社に対する債権を減額している。

???なにこれ???。よく分からないのですが、こういうことですかね。
どうしようもない子会社を連結から外すので、その会社の売上債権は消滅。その会社の借金も合わせてバランスシートから削除。
間接法で営業CFを計算するので、売上債権減少分は営業CFに計上。
借金が消えたので、その分は財務CFに計上。

資産が消えたのに、営業CFが増加って・・・。キャッシュは動いてないんですけどね。
つまり、実際に動いていないキャッシュのために、営業CFと財務CFが異常値になっています。
オフバランスされた子会社は借金(短期借入金)もかなり抱えていたので、それも消えてバランスシートが綺麗になりました、というわけです。


PL

純利益は波があります。来期以降も資産のリストラは続きそうな感じがします。


ROE/ROIC


不採算部門、子会社を切り、売上は減少。しかし、回転率と利益率が改善していくのが分かります。




事業価値 23,820 |++++++++++++++++++++++++
財産価値 1,680 | ++
固定負債 12,512 | -------------
株主価値 12,988 |*************
時価総額 25,940 |**************************


04年に膿を出し切り、05年から新たな一歩を踏み出した。と考えていいのでしょうか。

0 件のコメント: